こどもの成長

寝る前に、こどもたちに絵本を読むことが多い。

 

先日、6歳の長男が選んだ本を読んでいる途中に

3歳の次男が私の手からその本をとりあげて

騒ぎ出した。

 

次男いわく、自分が読んでもらう番で、読んでほしい本は別の本らしい。

 

はじめは、長男の番であること、読み終わったら次は次男の番であることを説明していたが、いっこうに泣き止まないので、説明することもやめて

しばらく、黙っていることにした。

 

そのうち泣きつかれて、寝てしまうかと思っていたら

ほんの2、3分で

「とうちゃん、ごめん」と私に本を手渡し、

「○○(長男の名前)、ごめん」と長男にもあやまり、

すっと横になり、絵本を聞く姿勢になった。

 

おもわずめちゃくちゃ褒めてあげたくなったが

ふと、思った。

 

次男のこの行動は、自分で考え、これまでの経験から導き出した結果である。

ここで過剰に褒めてしまうと、この行動よりも「褒められた」経験が強くなってしまい

「褒められることを目的とした行動」になってしまうのではないかと。

 

それよりも、今回の判断が次男にとって「あたりまえ」の行動であり、褒められることを期待しての行動にならないことがいいのではないかと。

 

「ほめる」教育はとても大切だと言われているが、ほめすぎることもどうなのか。

行動の判断基準が、「ほめられる」だと、期待通りの「ほめ」が得られなかった時に

大きな失望をもたらすのではないか。

 

「あたりまえ」のことを「あたりまえ」に「たんたんと」できることが、とてもむずかしく、そしてとても大切なことだと思う。

 

とにかく、次男の成長が嬉しかった。