どこで誰が聞いているかわからない

人と話をしていて

その場にいない第三者の話になることはよくある。

特に差しさわりのない話や、笑えるような話であればいいけれど

いわゆる「悪口」に近い場合もある。

 

 

その第三者が共通の知り合いの場合もあれば

自分は知らない場合もあるけれど

「悪口」を言っている人は

話を聞いている人(この場合は私)と

話題に上がっている人(悪口を言われている人)の

関係性を考えているのだろうか。

 

たとえ関係が深いと知っていても

気にせず自分の想いを口にする人もいるとは思うけれど

聞かされる自分としては気分のいいものではない。

たとえ自分とは現時点で無関係の人であっても同じ。

 

 

けっこう前の話になるけれど

研修会の場で近くに座っていた二人組が

私に聞こえる声の大きさで「ある人」について

ああだこうだと悪口を言い合っていた。

 

直接私と会話していたわけではないけれど

この「ある人」は以前私の同僚で

それなりに付き合いのあった人であった。

 

当然、この二人に対して私はあまりいい印象を持たなかった。

私程度にどう思われても、痛くもかゆくもないかもしれないが、

場合によっては、大きく自分の信用を損なうこともあるのではないか。

 

 

「他人を悪く言う」ということは、結果として自分の評価を下げる。

「この人は、自分の知らないところで、自分のことを悪く言う可能性のある人」だと信用を下げる行為でもある。

 

人と人との関係性の中で、「気の合わない人」や「苦手な人」がいるのは仕方ない。

けれど、将来、どうしてもその人を頼ったほうがうまくいくという出来事がでてくるかもしれない。

 

すべての人と仲良くしようというのではないが、少なくとも人の悪口を「公表」しないほうが、自分の人生にとって「お得」であると思う。